2020/01/06
アメリカでのお給料は、職種によって大きく異なります。主に過去の経歴、スキル、働くポジションなどによって、お給料が決められます。また、地域別で比較した場合、大都市地域の方がそれ以外の地域より年収が高いという統計もあるようです。日本は依然、学歴社会の風潮が残っていますが、アメリカは能力主義社会のため、良い雇用条件が得られるよう自分の能力を企業にアピールします。そんな日本とは違った環境で長年働いた筆者の経験から、これからアメリカで働く人が知っておくべきお給料事情をご紹介したいと思います。
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エグゼンプト(Exempt)、ノン・エグゼンプト(Non-exempt)ってナニ？
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お給料形態には2つのタイプがあり、エグゼンプト労働者とノン・エグゼンプト労働者に別れます。一般的には、マネージャー以上の管理職や専門職はエグゼンプト、一般職はノン・エグゼンプトに該当します。給料は基本的に年俸制でボーナスもないので、給料表示された金額の12割が月給となります。給料の受給回数は社員が選ぶ事ができ、月に1回、もしくは2週間に1回という方法を選択できます。エグゼンプトの場合は残業は無く、長時間働いても収入は増えないため、定時の時間になると、ほとんどのエグゼンプトの社員はいなくなります。また、年一回、昇給制度があり、前年のパフォーマンスから判断されて翌年のお給料に反映されます。
ボーナスについて
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日本では必ず年に2回ボーナスが支給される事になっているので、大きな買い物をする際にボーナスを当て込んでローンを組んだりします。一方、アメリカではボーナスは必ず会社から支給されるものではありません。その代わり、企業によってはインセンティブ制度を設けています。例えば、その年度の業績が良かったりすると、年一回、従業員にインセンティブが支給されます。支給額はその年の業績と連動しているため、毎年異なりますが、日本のように月給の何か月分というような安定した支給額ではなく、年収の何パーセントという形で支給されます。その反面、業績が悪い年は、ボーナスは支給されません。支給される時期は年末の12月ではなく、決算が終了した翌月に支給されるパターンが多いようで、筆者が働いている会社では5月に支給されます。
車のメンテナンス費用の支給
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アメリカは日本のように公共交通機関が発達していないため、通勤には車を利用することが多いということもあり、車のメンテナンスにも結構な費用がかかります。そのため、車を頻繁に利用する営業職の場合は毎月の車のメンテナンス費用として一ヶ月当たり$500を支給する企業もあります。 また、会社から客先までの往復で使ったガソリン代を経費清算することもできます。
アメリカの福利厚生について
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アメリカの代表的な福利厚生は健康保険、401K（年金）、有給休暇となります。まず、健康保険ですが、アメリカでは各自が民間の健康保険に加入する必要があり、日本のように国民保険はありません。401Kですが、これは代表的な年金プランの一つで、アメリカには日本のような退職金制度がありませんので、各自が計画して老後の蓄えを貯める必要があります。有給休暇に関しては、日本と同じように与えられます。また、有給休暇とは別にSick Leaveと言って病欠休暇を与える企業もあります。また、それぞれのプランに加入するかしないかは各自の自由なので、アメリカでは自分の身は自分で守るという自己防衛の考え方が定着しています。
まとめ
日本もアメリカのように成果主義を取り入れている企業も増えてきていますが、まだまだアメリカのようなボーナス制度を取り入れるには時間が掛かると思われます。アメリカは実力主義社会ですが、日本は年功序列社会の風潮が残っています。どちらが良いか悪いかではなく、どちらの労働環境が自分に適しているかを考えて選ぶのも一つの方法かと思います。
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